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つづき

~走行3回目~

運命の3回目走行が始まった。

ぶんさんがピットアウトした後、
あらかじめ準備していたので
そんなに遅れることなく私も続くことが出来た。

といっても当日のスタッフはTさん一人だったので
ピットアウト直後にぶんさんの後ろに着くことは
難しかった。全ての時間を捧げれば追いつけない
距離でもなかったが、これは私が50秒台で
走った方が賢明だと思い、チンタラ走っていた。

努力(?)の甲斐あってか、2周目の6コーナー
脱出でぶんさんが私の前に出た。
私もおいて行かれないようにペースを上げます。

3周走りを拝見させて頂きました。
だからってTさんの情報量に比べれば
足下にも及びませんけどね。
(やっぱデジカメを肩に貼っておけば良かった;)

6コーナーでロックオンして7コーナーで
パッシング用のラインを取って
メインストレートでパスさせて頂きました。

次なる目標は、同じエンジンを積んでいるであろう前の車。
ラップタイムも大して変わらないと思うのですが、
私の方がちょっと速いのかジワジワ近づくことが出来ました。
でも、この前の車を抜くには気持ち強引に行かないと
抜くまでには至らないなと思いました。
ブレーキ・アクセルのタイミングが私とほぼ同じで、
エンジン音がハモってたのが印象的でした。

そうこうしていると、大きいエンジンを着んだカートが
私を抜いていくわけです。
となると、ランデブーしてた車とも差が生まれます。
でも埋まってきてます、埋まってきてますよ!

ノリノリで周回している時のある周で、事件は起きました。
メインストレートから1コーナーへ、ノンブレーキ
時速100kmで2コーナーを目指す。

そして、2コーナーへ・・・



あれ?・・・(スカッ!スカッ!)



ブレーキペダルのストロークが増えてる

イコール

ブレーキ効かない



これが分かって初めてヒヤッとした・・・が、
私に出来ることは何もなく、
スポンジバリアに時速100kmで突っ込んだ。



意識は飛んでない。

目はずっと開けてた。

気付いたら頭が下になっていた。



エンジンが回りっぱなしだったので
エアーボックスを塞いでエンジンを止める。

スポンジバリアに対して斜めに立てかけられる様に
止まったので、マット運動の後転をして
荒い方法でマシンから離れ、芝生に寝ころぶ。

まず、頭の回転が低くなる。

指は? → 動く

痛いところは? → 分からない

歯は抜けてる? → 多分大丈夫

ぼーっとこんなこと考えていると、
Bellヘルメットをかぶった人が
助けに来てくれて、ヘルメットを取ってくれた。

まず最初にわたしが発した言葉が、

『鼻血出てますか?』

『いや、出てない』と聞き、一安心。
(血を見るのが嫌なのだ)

その後ぞろぞろ人が集まってきて、
私のマシン・ヘルメット等一通り
ピットへ運んでくれた。
気が付いたらグローブも取ってくれていたようだ。

助けてくれた人たちは別チームの人たちで、
Tさんが後から駆けつけてくれた。
まだ身体が動かないので芝生に寝たまま。

まだ喋れないんだけど、頭は動いてました。

ぶんさんの走りを外から見ることも出来ました。

寝ころびながら『助けてくれた人を教えて下さい』と
Tさんに言ったところ、今のところは休んでろとのこと。
後から聞いたのだが、Tさんはチューニングエンジンで
時速120kmから同じ様な事故を起こしたことがあるらしい。
(ぶつかった対象物が違うが。。。)

歩いてピットに戻る際、Tさんがブレーキパットを
手に持っていた。なんと、私のカートから脱落した
物なんだとか・・・何なんだよ;;;

Tさん自身、カートの世界に入ってこんな事故は
一度も見たことがないらしい。
それくらい、ブレーキパットの脱落はあり得ない事だそうだ。

30分近く休憩すると、この日の走行時間は
全て終了となる。ぶんさんが戻ってきた。

事情を全部説明。
私が水冷エンジンに変えたらぶんさんに
超格安で譲る予定だったマシンだけに、
話してる自分も凄く空しかった。

サーキットではサーキット主催の『ナイトレース』が始まり、
パドックはお片づけモード。
ここでもう一度Tさんに助けていただいた方々を
訪ねると、一緒に先方まで着いてきてくれて
一緒に挨拶周りまでして頂いた。
そしてぶんさんも来てくれました。
私は改めて人に恵まれているなと
思いました。
Tさんは残った仕事が、ぶんさんは
帰宅時間の事があったにも関わらず、
付き添いして頂き誠に有り難う御座いました。

ピットで落ち着いていると、
Tさんが私のカートを横から眺めて
暗い表情をしている。

私のカートは走ることが出来るのか聞いたところ
少し間を置き、



『・・・全損』



と答えただけでした。

カートを横から見ると、フロントが持ち上がって
エビ反り状態になっていたのです。



購入して乗車2回目で全損。。。
こんな最悪なシナリオ誰が想像出来たでしょうか。

我がチームのピットだけ重たい空気が
流れていた気がします。



『必死な思いして獲得したマイカートなのに!』

『出場できるレースが狭まった、将来が奪われた気がする。』

『これを機に自転車一本に絞ろうかな・・・』

『Tさんとぶんさんが直る可能性について
話しているが、もう走らないんだろうなぁ。。。』



イスに座って色々な考えが思い浮かびました。

人生20年、生まれて初めて『大事な物が奪われた気持ち』
になりました。この気持ちの収集がつかず
ハッキリとしないので、この日記を書くことを
躊躇っていたのです。
(今は大丈夫です)

ちなみに私が受けたダメージは、
Tさん曰く『軽く5G、6Gは行ってる』とのこと。
軽く6G行ってるので仮に7Gとして、
私は385kgの力で押しつぶされた事になります。

しかし怪我はありません。
マシンから飛び出してもいませんでした。
これは運も絡んでくるのですが、、、
私はぶつかるまでちゃんと意識があり、
目を瞑ってないため『いつブツカるか』が
ちゃんと分かっていました。

そして、まさにブツカっている最中。
私は身体を自然と硬直させていました。
人間の本能的な反応・または反射神経
という言葉で片付けることも出来るかもしれませんが、
頭で考えた行動では無いので運と言えるでしょう。

足は両足ともペダルを目一杯蹴っ飛ばして
突っ張っていました。

これらの要素が上手く働き、
私はカートから飛び出して大ダメージを
負わずに済んだのだと思います。

また、身体はしっかりと固定できていたので
胸の強打もありませんでした。
ステアリングに頭(ヘルメット)を強めに擦っただけです。



~その後~

遅めのカートの片付けを済まし、
毎回楽しみにしていたうどんを食べて
帰宅しました。

あとは修理を受け持ってくれた
Tさんを信じるのみです。



今回この部分は端折っておりますが
これはこれで色んな事があったので、
詳しくは『番外編』で書かせて頂きたいと思います。

ではまた。



今日の一言
『連絡メール来ました。
カートは直ったそうです。
(どの程度かは分かりませんが・・・)』



TAK-E


by TAK-E
10月28日(水)07:43 | トラックバック(0) | 画像掲示板 | 管理
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